8月30日(木)在ベトナム・コンベンツアル聖フランシスコ修道会の新助祭2名と新司祭3名が誕生しました。実弟であるヨゼフ・マリア・チャン・ヴァン・ロン新司祭をはじめ、新司祭、新助祭、修道会のためにお祈り及びお祝いをいただき、心より感謝いたします。皆様のお祈りのお陰で叙階式も初ミサ(9月5日)も荘厳でした。

皆様もご存知のように、司教、司祭、助祭の叙階式の本質的な部分は、受階者の頭に司教が按手(頭の上に両手を置くこと)し、聖別の祈りを唱えるところです。また司教と司祭には、奉仕の務めに豊かな実りを得させる聖霊の特別な注ぎのしるしである聖香油の塗油(油を塗ること)が行われます。

待ちに待った堅信式が近づいて来ます。堅信式の中でも按手と聖香油の塗油の儀式が行われます。按手のしるしとは、聖書の中に出てくる古くから伝わる身振りで、天からの権威と力を授ける、というジェスチャーです。聖書の中ではいつも聖霊の賜物を示すために使われています。塗油のしるしとは、これも古くから伝わる聖書の中のジェスチャーで、神の賜物と「あなたを遣わします」という命令(ミッション)の両方を意味します。特別の使命を受けて人々のために遣わされる人は、神からのミッションだというしるしとして塗油を受けました。「キリスト」とは、「油を塗られた者」という意味です。

受堅者の皆さん、心を新たにして「ロザリオ」を通して聖母マリアと共に聖霊のお恵みを願い求めましょう。私たちが聖霊を心の中に受け入れ、聖霊に働いていただくと、キリストご自身が私たちのうちに現存し、私たちの生活の中で形をとられます。私たちを通じて、キリストご自身が祈り、ゆるし、希望と慰めを注ぎ、兄弟姉妹に仕え、貧しい人、周りに置かれた人に近づき、交わりを作り出し、平和の種を蒔きます。聖霊を通じて、キリストご自身が来て、私たちのただ中で、私たちのために、これらすべてのことをなさるのです。どうぞ、良い堅信式を迎えるために、祈り求めながら良い準備をしましょう。教会全体は皆さんのために祈り、同伴しているのです。

教会の皆さん、受けた堅信のお恵みを思い起こし感謝しましょう。これから堅信の秘跡を受ける人々のために祈り、支えていきましょう。私たちがまことのキリスト教的生活を送れますように。私たちに与えられた聖霊に従って、いつも喜びをもって歩んでいくことができますように。          アーメン