教皇フランシスコ来日のテーマは「すべてのいのちを守るために~PROTECT ALL LIFE~」でした。日本カトリック司教協議会では、教皇フランシスコが訪日の際に発信されたメッセージに応えるため、2020年より毎年9月1日~10月4日(アシジの聖フランシスコの祭日)を「すべてのいのちを守るための月間」と定めました。

日本カトリック司教協議会は2020年5月9日付で「すべてのいのちを守るための月間」設置についての文章に、「すべてのいのちを守るためには、ライフスタイルと日々の行動の変革が重要であることはいうまででもありませんが、とくにこの月間に、日本の教会全体で、すべてのいのちを守るという意識と自覚を深め、地域社会の人々、とくに若者たちとともに、それを具体的な行動に移す努力をしたいと思います」と書いています。

教皇フランシスコが回勅『ラウダート・シ』(2015年)で述べているように、私たちは環境問題を、社会、経済、人権問題などと関連づけて、総合的なエコロジーという観点から理解しなければなりません。地球の自然環境はとくに20世紀半ば以降悪化の一途をたどり、ますます深刻化しています。地球温暖化と気候変動、水資源の危機と食糧問題、人口問題と貧困、森林破壊と砂漠化、エネルギー問題、ごみ問題、生物多様性の危機などの諸問題が人類に突き付けられています。同教皇も強調しているように、まず個人にも共同体にも「エコロジカルな回心」が必要です。すなわち、「世界は愛のこもった神の贈り物であるということ」と、「私たちは…万物の素晴らしい交わりである宇宙の中で、他のものと共に育まれるのだということを、愛をもって自覚」し、「行いや怠りによって神のものである被造界を傷つけてきたことを認め」、環境問題をあえて自分自身の個人的な苦しみとし、一人ひとりがそれについてできることを見つけ出すことが必要です。

日本だけでなく世界中では今、新型コロナウィルスの感染再拡大で、すべての人がまさに「命の尊さ」を意識し、自分のいのちだけでなく、他の兄弟姉妹のいのちを守るために必死に闘わなければなりません。キリスト信者の私たち一人ひとりは感染防止のために努力を継続すると共に、経済的にも精神的にも困窮している兄弟姉妹への支援を行い、またできる範囲で環境保護のための運動も展開していきましょう。

カトリック仁川教会の私たちは、日本カトリック司教協議会の取り上げた「具体的な取り組み」をできる限りに実施し、アシジの聖フランシスコの精神に従って歩んでいきましょう。一日も早い新型コロナウィルス感染症の終息と、皆様のご健康とご活躍をお祈りします。