6月に入り、イエスのみ心のうちに互いに祈り合いながら、イエスの慈しみを感じ取りながらその愛を実践していきましょう。

皆さんも知っているように、来る10月28日(日)午後2時から当教会にて、仁川ブロック3教会は、大阪教区長トマス・アクィナス前田万葉大司教様を迎えて堅信の秘跡を授けて頂くことになりました。ですから、今月から秘跡、特に堅信の秘跡について分かち合いたいと思います。

秘跡はカトリック信者の信仰生活に大切であり、生命と喜びの宝庫です。日本のカトリック教会の用語で「秘跡」と訳される言葉はラテン語のサクラメントゥム(Sacramentum)です。秘跡とは「秘」と「跡」という2文字を結合したのです。「秘」という字は秘宝の秘、あるいは秘境の秘です。すなわち、秘められている神の愛を示し、悟り尽くすことの出来ない素晴らしい恵みを中にもっているという意味を含んでいます。秘跡の「跡」はこれも読んで字のごとく足跡です。秘跡は跡なので見えるものです。

カトリック教会には7つの秘跡、すなわち、洗礼、堅信、聖体(エウカリスチア)、ゆるし、病者の塗油、叙階、結婚があります。7つの秘跡は、キリストのしるしです。

さて、堅信の秘跡は、洗礼の秘跡に続くものと考えられ、また洗礼の秘跡と切り離すことの出来ない仕方で、洗礼の完成で結びついています。この2つの秘跡は聖体の秘跡と共に、「キリスト教入信の秘跡」と呼ばれる、1つの救いの出来事をなします。私たちはこの「キリスト教入信の秘跡」により、死んで復活したイエス・キリストに接ぎ木され、新しい被造物また教会の1員となるのです。

堅信は聖霊の秘跡だと言われ、「塗油」の秘跡とも呼ばれます。私たちは、「聖香油」と呼ばれる油を通じて、聖霊の力により、イエス・キリストに似せて形づくられます。イエス・キリストは唯一真の「油注がれた者」、「メシア」、神の聖者です。さらに「堅信」という言葉は、この秘跡が洗礼の恵みを増大させることを思い起こさせてくれます。それは私たちをいっそう固くキリストに結びつけてくれます。私たちと教会との結びをより完全なものとしてくれます。堅信の秘跡は聖霊の特別な力を与え、信仰を広め、擁護し、キリストの名を公言し、十字架を決して恥じないようにさせてくれます。

「イエスのみ心」の月の間に、どうぞ司祭の私たちのために祈ってください。感謝と賛美のうちに!