全世界のカトリック信者たちが「アレルヤ」の賛美を歌いながら復活節を過ごしていますが、皆さんはどのように過ごしているでしょうか。
先日、仁川教会の私たちは神の恵みのうちに良い聖週間を過ごす事が出来たと思います。心を合わせて神に感謝しましょう。そして、多くの祈りと協力をくださった皆さんの一人ひとりにも感謝したいと思います。お疲れ様でした。
今年の復活徹夜祭と復活祭には、神の呼び掛けに応えた七名の兄弟姉妹が入信の秘跡を、また二人の子どもが初聖体を授かりました。新しい兄弟姉妹を与えてくださった神に感謝し、今後とも共同体のメンバーとして助け合いながら支えていきましょう。
さて、自然界の花も美しいこの頃、咲く花を通して四季の流れを感じます。花咲く五月が訪れると教会は聖母月を迎えて、聖母マリアに対する信心をささげるのです。「聖母月」と呼び、五月を通してマリア崇敬のために祈り続ける信心は、ローマ人やゲルマン人の春の訪れを祝う五月祭を背景に、近世から始まったものです。
聖母月を相応しく過ごすためには、どのような態度が必要でしょうか。それについては、第二バチカン公会議諸文書の『典礼憲章』は、次のように述べています。
「キリストの諸神秘を祝うこの1年の周期の中で、聖なる教会は、神の母である聖マリアを、御子の救いのわざから切り離すことができないほどのきずなで結ばれたかたとして、特別の愛を込めて敬う。教会はマリアのうちに、あがないの卓越した実りを感嘆し、ほめたたえる。また、まったく汚れのない姿のうちにある者として、自らが完全にそうありたいと欲し、希望するものを、喜びをもって観想する。」(103)
教会は「マリアの希望に託し、喜びのうちに観想する」ということが言えます。教会は目に見える現実を超えて働きかけられる神のみ摂理に自らを委ねたマリアの希望に学ぶ共同体です。教会は、自分の全てを神の恵みに委ねたマリアのように、神への信頼のうちに真の喜びを味わうのです。ですから、出来る限り、聖母の生き方を見習って生きましょう。たくさん咲いている花を聖母に捧げましょう。もちろん、目に見える花だけではなく、ロザリオや心の花を捧げましょう。
教会全体の行事としては、5月14日(母の日、信徒集会の日)朝8時半から、「マリア祭」を行いますが、各家庭及びグループ、地区にも、マリアの子どもとして何か一つでも取り組んでもらえればと思います。
聖マキシミリアノ・マリア・コルベが「聖母を通して神に」と言われたように、私たちも信仰をもって、心を一つにして「仁川小教区の一致」のために、聖母の取次ぎによって祈り求めましょう。