先月号に「聖性への呼びかけを」というテーマを通して、キリスト信者の私たちの使命と召命を探究し深めて実現していくことができるように紹介しました。

226日(灰の水曜日)から復活祭を準備する「四旬節」に入りました。四旬節は「主の晩餐の夕べ」まで続きます。この季節の間に、教会が私たちに典礼を通じて提供する神のみことばは、非常に豊かなものですので、みことばに養われて、実りある四旬節でありますように。聖性をはぐくむために、祈りと共に、諸活動に積極的に参加しましょう。

私たちの使命はみ国を建設することです。み国を建設するために、私たちは、「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい」(マタイ633)というイエスの教えを実現することと同時に、すべての人のための愛と正義と平和であるその国を築いていく責務を果たさなければならないでしょう。それに伴って、最善の努力と犠牲を尽くすべきです。私たちは祈ると共に、諸活動の中でも責務を、寛大さをもって務めることで聖性をはぐくむこととつながっています。私たちは、「人生に使命があるのではなく、人生が使命である」と言われているからです。

現代社会に生きている私たち忙しいという理由で、気が散漫になったり、快楽を求めたり、自分の負う任務で手を抜いたり、寛大で協力的な心で行う奉仕を渋ったりすることがあります。ですから、福音的な活動や他者への奉仕を瞬間瞬間に意識しなければならないでしょう。瞬間瞬間は、聖性に向かう私たちの歩みの一歩一歩となるのです。

聖性は、私たちの力、生活、楽しみであり、人間である私たちの弱さと恵みの力の出会いなのです。教皇フランシスコは、私たちに「いっそう生き生きと、いっそう人間らしく」を教えてくださいます。そして、西アフリカの司教団が教えてくださったように、「私たちは、新たに福音化の精神で、洗礼を受けたすべての人に自由を与えることを通して、福音化されるように、そして福音化するようにと呼ばれています。置かれたところで、地の塩、世の光として、自らの役割を担えるようになるためです。」

仁川小教区においても聖性につながる多くの委員会(典礼・宣教研修・社会活動・総務・行事・広報・財務・教会学校・アントニオ会など)が活動しています。神に愛され、聖霊に導かれて「いっそう生き生きと、いっそう自分らしく」を表現し奉仕することができるように祈り、検討した上で積極的に参加してください。

3月は聖ヨゼフの聖徳を思い起こし、聖人の取次を求めながら、実りある四旬節を過ごしていきましょう。感謝と祈りのうちに!