親愛なる兄弟姉妹の皆様
新型コロナウィルス感染症のために私たちを含めて世界中の多くの兄弟姉妹が、不自由な生活と辛い思いに遭われ、諸々の活動・集まりが中止され、延期されていたと思います。政府は去る5月14日、39県で、21日、大阪府・京都府・兵庫県の近畿3府県で、また、25日、首都圏4都県と北海道で緊急事態宣言の解除を発表しました。緊急事態宣言が解除されたからと言って、安全宣言ではなく、即座に教会活動を再開させることはできません。
仁川小教区の私たちは、灰の水曜日を最後にして、聖霊降臨の大祝日に再度教会に集えるのがなんと嬉しく、なんと素晴らしいお恵みでしょう。心を合わせて神に感謝して、日本社会全体で取り組む新しい生活様式に合わせながら歩んでいきましょう。
そこで、新議長団の仮スローガンとして「集える喜びに感謝して」で進めたいと思います。「三位一体」の神のうちに、また「キリストの聖体」のうちに交わりましょう。
「三位一体」の祭日においても「キリストの聖体」の祭日においても神性的人格的交わりの喜びが強調されています。特に「キリストの聖体」の秘跡においては、遠い世界ではなく、私たちの生活と本当に身近なものであるパンとぶどう酒の形の中に現存しているイエス・キリストの姿を見つめながら、集いましょう。
パンが有意義になるのは、飾る時ではなく、使用される時です。使用される時は必ず裂かれたり、噛まれたり、消化されたりするのです。イエス・キリストは素晴らしい愛を示し、全人類のために、喜んで裂かれたり、消化されたりするのを望んでいます。
身近なもの、裂かれたり、消化されたりするものだけではなく、パンは交わり・結びのシンボルです。イエス・キリストは「私の肉を食べ、私の血を飲む者は、いつも私の内におり、私もまたいつもその人の内にいる。」(ヨハネ6・56)と言われたので、私たちは御体と御血を拝領することによって、イエス・キリストと共に、イエス・キリストのうちに、イエス・キリストによって生きることになります。そして、多くの人々との連携、結び合い、つながりができます。聖パウロが「パンは一つだから、私たちは大勢でも一つの体です。皆が一つのパンを分けて食べるからです」(1コリント10・17)と言われたからです。
私たちは心から集える喜びに感謝しながら、新たな心で新たな気持ちで新たな方法でイエス・キリストと共に、イエス・キリストのうちに、イエス・キリストによって多くの兄弟姉妹と深い絆を深めて良い共同体を作ることができますように。感謝と祈りのうちに!