✝平和と善

先月に続き、「堅信への旅」その②として、 「堅信の効果」について思い起こしましょう。

「神にかたどって創造され」(創 1・27)、神から「命の息を吹き入れられた」(創2・7)人間の私たちには、身体的、精神的、理性的な成長があります。この成長の根底には、信仰の成長があり、人間の人格的成長と深くかかわっています。誰でも、外面的成長に伴って、神の前で自分の未来に対して重要な責任を負うようになります。その責任を果たすために、また、この世の多くの困難や試練や誘惑などを乗り越えるために、聖霊の恵みと力が必要です。 この聖霊の恵みと力は堅信の秘跡を受けることによって得られます。

堅信によって、自分の世界だけにとどまらず、心を他の兄弟姉妹との関わりへと開く恵みも受けます。この聖霊の恵みと力によって、洗礼の秘跡の時に受けた信仰・希望・愛を育て、深め、神の国と神の義をいっそう豊かに味わうことができるようになるのです。また、周りの人々に信仰・希望・愛の喜びを知らせることができるようになります。しかし、祈りと行いなしには信仰・希望・愛の成長はあり得ません。全ての秘跡と同じく、堅信の秘跡は人間のわざではなく、神のわざです。神は私たちのいのちに気を配り、私たちを御子の姿に似せて形づくり、私たちが御子と同じように愛することができるようにしてくれます。そのために神は私たちにご自分の聖霊を注いでくれます。聖霊のわざは全人格、全生活を満たします。そのことは、聖書に明らかな、七つの賜物によって示されます。それは上智、聡明、賢 慮、勇気、知識、孝愛、主への畏敬です(*1)。

私たちの心は、生涯の最後の瞬間まで絶えず成長し続けることができます。この成長とは、私たちの利己心・欲望に死んで、神と隣人への愛に復活することです。

親愛なる兄弟姉妹の皆様、自分たちが堅信を受けたことを思い起こしましょう。それは、何よりもまず、この賜物を主に感謝し、そして、主に助けを願うためです。

私たちは、コロナ蔓延とウクライナへのロシアの武力侵攻の中で、2022年の平和旬間を迎えます。私たちの眼前で展開されたのは、調和でも多様性でも連帯でもなく、対立と排除と暴虐でした。今こそ堅信の恵みを新たにして、これからもまことのキリスト教的生活を送れますように。また、聖霊が結ぶ十二の実、「愛 であり、喜び、平和、忍耐、寛容、親切、善意、謙譲、誠実、柔和、節制、貞潔」(*2)を証していくことができますように。祈りを込めて!

*1)カテキズム 1831、イザヤ 11・2-3

*2)カテキズム 1832、ガラテヤ 5・22-23 ブルガタ訳