仁川教会の私たちは、旧聖堂献堂70周年・新聖堂献堂30年記念にあたり、9月18日(日)午前9時から、パウロ 酒井 俊弘 大阪教区補佐司教様を迎えて堅信の秘跡を授けていただくことになりました。堅信の恵みを思い起こしながら、「秘跡に支えられる信仰生活」について、今月号からお伝えしたいと思います。
洗礼によってキリストの死と復活にあずかった私たちは、新しく生まれ変わり、すべての罪がゆるされ、キリストのからだに属するものとなります。その後、家庭と教会共同体の中で信仰を育てられ、聖体と聖書のみことばと祈りによってキリスト者として成長していきます。
洗礼の中にすでに聖霊が働いておられますが、堅信の秘跡の塗油によって、聖霊が注がれることが明らかにされます。聖霊は神の愛の霊であり、聖霊を注がれて私たちは神に「アッバ、お父さん!」と親しく呼びかけることができるようになります。そして、堅信の秘跡によって聖霊の力と賜物をいただき、信仰を生きる恵みをいただきます。さらに、イエスの友、イエスの使徒として、共同体と共にイエスの使命にあずかる一人前のキリスト者となります。
「堅信への旅」は、もう一度「洗礼」について復習し、洗礼の素晴らしい恵みに感謝しながら、聖霊降臨である堅信へと導かれ、さらに神の国の完成への巡礼に受け継がれていきます。
堅信は聖霊の秘跡と言われ、「塗油」の秘跡とも言われます。私たちは、「聖香油」と呼ばれる油を通じて、聖霊の力により、イエス・キリストに似せて形づくられます。
堅信の秘跡は、洗礼の恵みをより豊かにしてくれます。それは私たちをいっそう固くキリストに結びつけてくれます。私たちと教会との結びつきをより完全なものとしてくれます。堅信の秘跡は、聖霊の特別な力を与えて、私たちが信仰を広め、守り、キリストの名を公言し、十字架に決して恥じないようにさせてくれます。
ですから、私たちは、受堅者の皆さんと共にキリストのことばに聴き従い、キリストの道を歩んでいきましょう。受堅者の皆さんの上に、聖霊の恵みと祝福が豊かにあるように心を合わせて祈りましょう。
聖霊、来てください。洗礼の日から神の子として歩んできた私たちを、あなたの恵みで豊かに満たしてください。イエス・キリストの約束に信頼する私たちが、父である神の望みを深く悟ることができるよう導いてください。聖なる教会の一員として福音を生きる喜びを多くの人々に伝えることができますように。アーメン。