待ちに待った堅信式が近づいて来ます。堅信式の按手と塗油によって、私たちは聖霊を心の中に受け入れます。聖霊の働きによって、キリストご自身が私たちのうちに現存し、私たちの生活の中で形をとられます。私たちを通じて、キリストご自身が祈り、ゆるし、希望と慰めを注ぎ、兄弟姉妹に仕え、貧しい人、疎外された人に近づき、交わり、平和の種を蒔きます。聖霊を通じて、キリストご自身が、私たちのうちで、私たちのために、これらすべてのことをなさるのです。

一方で、時と共に堅信式の感動と使命感が薄れるように思われることがありますが、忘れてならないのは、信仰は感情ではないということです。

堅信の秘跡によっていただいた新しい息吹と使命を守り育てるために、三つのことを共に実行しましょう。

祈りと黙想
この世に生かされていることを思い、謙虚に神に感謝し、賛美し、ゆるしを願いましょう。毎日の祈りに加えて、日々聖書に親しみ、聖伝、信仰生活を養う本を読むこと(霊的読書)が大切です。

共同体の一員として共同体への参加
主日のミサで、朗読や共同祈願や聖歌隊などの奉仕をして、典礼に積極的に参加しましょう。そのほかの教会の活動(典礼・宣教・青少年・社会活動・広報・総務・行事・財務・地区委員会など)にも参加しましょう。また、秘跡に強められ、友人に支えられて、困難や試練を乗り越え、成長していきながら、家庭や地域社会で「地の塩、世の光」として「仕える者」になりましょう。

ゆるしの秘跡
私たちは人間の弱さのために罪を犯すことがあります。定期的にこれを反省し、悔い改めて、ゆるしの秘跡を受けましょう。

受堅者の皆さん、良い堅信式を迎え、また良い信仰生活を送ることができるよう、心を新たにして、聖母マリアと共に聖霊のお恵みを願い求めましょう。
教会の皆さん、堅信のお恵みを思い起こして感謝し、これから堅信の秘跡を受ける人々のために祈り、支えていきましょう。

世界のキリスト教諸宗派は9月1日からアシジの聖フランシスコの祝日である10月4日までを「被造物の季節」と定めました。「被造物の声に耳を傾けよう」という教皇フランシスコの呼びかけに応えて、創造主である神をたたえる甘美な歌を聞き、また、人間のひどい仕打ちを嘆く苦い叫びを聞きましょう。私たちが真のキリスト教的生活を送れますように。私たちに与えられた聖霊に従って、いつも喜びをもって歩んでいくことができますように。アーメン