11月30日に待降節を迎えて過ごしています。この時期、改めて「幼きイエスと共に成長する」という恵みについて心を傾けましょう。待降節は、形ばかりのクリスマスを準備する季節ではなく、神が私たち一人ひとりの日常の中に訪れようとしておられることに気づき、その呼びかけに応えていく“霊的な成長の時”です。神は遠い存在ではなく、「神は私たちと共にいます」という意味のヘブライ語「インマヌエル」(עִמָּנוּאֵל)としていつも共にいて、日々の小さな選択や人との出会い、教会、職場や家庭での出来事を通して、私たちを静かに導いてくださっています。

「イエスと共に成長する」とは、イエス・キリストの教えと生き方に倣い、人格的・霊的に成熟していくことを意味します。これは、いわゆる自己啓発なのではなく、イエスとの関係の中で変えられていくプロセスで、劇的な変化を求めることではなく、日々の生活の中で少しずつ心を整え、霊性を深めていくことです。この成長が最終的に目指すところは、イエス・キリストの御姿に少しでも近づくことです。

成長のための具体的な方法には主に次の5つが挙げられます。

①神との対話である祈りや、神のみ言葉を学び、イエスの教えを知ること。

②自分の力に頼るのではなく、神の助けが必要であることを認め、全面的に頼ること。

③教会共同体で、他の兄弟姉妹と「信仰・希望・愛」を分かち合い、励まし合うこと。

④聞くだけではなく、自らしっかりした価値観をもって行動すること。例えば、誰かに優しい言葉をかけたり、幼子の姿で言葉少なに、ただ困っている人、貧しい人、弱い人に寄り添うこと。

⑤自分の思考だけにとらわれず新しい経験を踏まえ、他者の視点を取り入れて、より良い考え方へ変えていくこと。

神から恵みとして与えられた「対神徳である信仰・希望・愛」は、日常の営みの中で鍛えられ育まれます。神は私たちの努力を決して見過ごされず、必ず豊かな実りへと導いてくださいます。

仁川共同体の私たちが、この待降節を通してさらにシノダリティ(共に歩む)の場に集えますように。共同体のミサ・祈り・活動、一人ひとりの言動を通して、互いに神の恵みを受け取り、分かち合い、希望の光を広げていくことを願います。主のご降誕を心から喜び迎えるために、聖母マリアの取り次ぎと見守りによって、日々の歩みの中でイエスと共に成長していく恵みが、皆さんのもとに豊かに注がれますように。