コロナ禍におかれている皆様には心よりお見舞い申し上げます。この度のコロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言発令を受け、今まで以上に、感染防止対策及び安心・安全対策を徹底して日常生活と信仰生活を過ごしていきましょう。

毎年2月2日、私たちはイエスが神殿に奉献された祝日を祝います。この祝日の福音は、イエスの誕生から40日後、マリアとヨセフがユダヤ人の律法の規定に従って神に奉献して聖別するために、幼子を神殿に連れて行ったことを物語ります。福音に書かれたこの出来事は、神の恵みによって、イエスのうちに典型的に見られる貞潔で貧しく従順な生き方を選ぶ人々の生活の奉献の模範でもあります。

このように私たちは皆、イエスと共に、イエスと同じように、御父に自分を捧げるよう招かれています。私たちは、洗礼によって奉献されているので、改めて、自分の家族、仕事、自分の生活、教会・社会への奉仕を惜しみなく捧げるよう招かれています。

この「主の奉献」の祝日は「奉献生活の日」でもあります。多くの奉献生活者は、誓願の宣立により、完全で排他的な形で神に属します。主に属することにより、「奉献生活者」は真正な形で神の国の福音の特別な証を行うことができるようになります。完全に神に奉献された彼らは、兄弟姉妹に完全に捧げられます。

奉献生活者は生活のさまざまな分野における神のしるしであり、より公正で兄弟愛に満ちた社会のパン種であり、小さい人々、貧しい人々と分かち合うことについての預言です。彼らも福音宣教を、貧しい人々への愛のわざを、宗教的な教育を、人間教育と霊的教育への献身を、観想的な祈りへの献身を、また人類家族における正義と平和のための献身などを強め、刷新しています。

私たちは、召命のための祈りを捧げなければなりません。多くの人が身を捧げ、神と兄弟姉妹に分け隔てなく仕えるよう祈りましょう。祈りと同時に奉献生活者を積極的に理解しながら支えていき、彼らと「きょうどう(共同・協働・共働)」することも必要です。神に自分自身を捧げましょう。

今年は2月17日から全教会と共に「四旬節」に入ります。四旬節は、恵みの時期であり、心を新たにする時期です。新型コロナウイルス禍の機会もあり、私たちは「立ち止まって」、十字架上のキリストの姿を見つめ、多くの困っている兄弟姉妹たちの顔を見つめ、また行いをもって応えることができるように。

奉献生活と四旬節の歩みが、実り豊かなものとなるようお祈りします。どうか、私のためにもお祈りください。お祈りのうちに!