カトリック教会は、毎年10月の最後から2番目の主日(今年は10月20日)を、「世界宣教の日」と定めています。今年の10月の教皇の意向では「教会が、共同責任のしるしとして、あらゆる場面でシノドス的な生活様式を維持し、司祭・修道者・信徒の参加と交わりをもって使命を推し進めることができますように」と願われています。私たち一人ひとりも教皇フランシスコの意向に合わせて、すべての兄弟姉妹と共に歩むことができるように祈りましょう。

福音宣教の使命は、多様な召命、カリスマ、奉仕職をもつすべての人にあります。使徒的勧告『福音の喜び』にある、「新しい福音宣教は、洗礼を受けた一人ひとりが新たな主人公であることを意味しなければなりません」(120項)というように神の民一人ひとりの具体的なたまものを認めて宣教へ貢献し、司教の権威を尊重しながらその奉仕職に協働できるようにしましょう。

「交わり、参加、宣教」を生きるよう召されている教会には、多くの「場」があります。時代とともに大きく変化しているこの「場」を「時のしるし」として見極めるべきでしょう。気象や文明の変化をはじめとする急激な環境変化と、神の民の多様な姿を認識しながら、世界の教会に目を向け、教会間の関係に改めて注意を払いましょう。

そして、社会正義、平和、和解、共通の家である地球環境の修復に向けた協調的かつ友愛的な連帯の中で、人類の一致、共通の運命を証していきましょう。

私たちの仁川小教区の組織と構造においても、シノドス的な教会、洗礼の尊厳と宣教における共同責任を確認し、ますます実践する場でありたいという夢をもって前進しようとしています。聖霊の導きのもとに、互いに赦しの必要性を認識し、謙虚な態度で、多様性を重んじ、お互いに不完全さを受け入れ、シノドス的「共同体」へと心を向ける出会いと対話を続けていきましょう。

それによって、それぞれのカリスマに基づく個人と共同体の成長と、より忠実で喜びに満ちた召命への応答と、人生のあらゆる段階においても刷新への絶え間ない順応性を促すことができるでしょう。

これからも私たちの宣教活動を新たにするために、特にロザリオの祈りを通して、主イエスの生涯と、福音宣教の星であり、道である聖母マリアの姿を思い起こし、祈りながら宣教に出向いていきましょう。