第一朗読 知恵の書 1:1-7
国を治める者たちよ、義を愛せよ、
善良な心で主を思い、
素直な心で主を求めよ。
主を試すことをしない人は主を見いだし、
不信を抱かない人に主は御自身を示される。
よこしまな考えは人を神から遠ざけ、
主の力は、試そうとする愚か者の罪深さを暴く。
知恵は悪を行う魂には入らず、
罪のとりこになっている体には住み着かない。
人を教え導く聖なる霊は、偽りを避け、
愚かな考えからは遠ざかり、
不正に出会えばそれを嫌う。
知恵は人間を慈しむ霊である。
しかし、神を汚す者を赦さない。
神は人の思いを知り、
心を正しく見抜き、
人の言葉をすべて聞いておられる。
主の霊は全地に満ち、
すべてをつかさどり、あらゆる言葉を知っておられる。
福音朗読 ルカによる福音書 17:1-6
(そのとき、)イエスは弟子たちに言われた。「つまずきは避けられない。だが、それをもたらす者は不幸である。そのような者は、これらの小さい者の一人をつまずかせるよりも、首にひき臼を懸けられて、海に投げ込まれてしまう方がましである。あなたがたも気をつけなさい。もし兄弟が罪を犯したら、戒めなさい。そして、悔い改めれば、赦してやりなさい。一日に七回あなたに対して罪を犯しても、七回、『悔い改めます』と言ってあなたのところに来るなら、赦してやりなさい。」
使徒たちが、「わたしどもの信仰を増してください」と言ったとき、主は言われた。「もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があれば、この桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、言うことを聞くであろう。」