先月16日(日)14時から大阪教区カテドラル聖マリア大聖堂にてトマス・アクィナス前田万葉大司教様の司式で再宣教150周年感謝ミサは執り行われました。皆様自身も感謝の気持ちのいっぱいでささげたことでしょう。感謝すべきことは、神をはじめ、宣教師たち及び先祖代々からいただいた信仰の恵みだけではないでしょう。その信仰を共に歩み合い、支え合ってくださる兄弟姉妹たちにも感謝すべきでしょう。
この再宣教150周年感謝ミサによって宣教が終わるのではなく、「未来の宣教へ再出発」する時でもあります。このことについて、カトリック時報6月号に前田万葉大司教様は、「…『きょうどう宣教司牧』の完成を目指して、未来の宣教へ新たな熱意、方法、表現をもって再出発いたしましょう。再宣教150周年の感謝を情熱に変え、その情熱を未来への希望につなげていきましょう」と呼びかけています。
この「未来の宣教」また教皇フランシスコが今年10月を「福音宣教のための特別月間」とすると宣言したことを受けて私たちの一人ひとり、家族、共同体はどうすればもっと宣教できるのか、共に考え分かち合っていかなければならないでしょう。
日本カトリック司教団は、3月17日(日本の信徒発見の聖母の祝日)付で、「ともに喜びをもって福音を伝える教会へ」という呼びかけを発表したので、是非、参考にしてください。この呼びかけの全文は、カトリック中央協議会のウェブサイト(https://www.cbcj.catholic.jp/2019/03/15/18723/)で読むことができます。この呼びかけの要旨として、次に5つの事例を紹介します。
① 福音宣教をする教会の魂は聖霊なので、日々、聖霊に祈ることを勧めています。
② イエスからの愛を受け、喜びに生かされるために、秘跡、特にミサでのイエスとの人格的な出会いの恵み、また、みことばの分かち合い、黙想会、聖体礼拝、聖体訪問などを大切にしながらいきましょう。
③ 殉教者や聖人の生き方に倣い、彼らを宣教活動の模範と励みにしましょう。
④ 「諸国民の宣教」に関する研究や養成に積極的に参加し、一人ひとりが宣教者であるという意識を深めましょう。
⑤ 宣教活動に従事するキリスト者や国内外の災害復興を支援しましょう。
以上のように日本カトリック司教団の呼びかけに応えて、私たちも「ともに喜び」をもって出向いていきましょう。
キリストの救いの喜びを新たな熱意、手段、表現をもって伝えるよう、私たちを聖霊によって強めてくださるように、聖母マリアと諸聖人の取次によって願い求めましょう